守破離の「守」が苦手
「物事を始める時はまず、原理原則から」という言葉をよく聞く。
日本古来から言われている慣用句で言うと、「守破離」。
【守破離】(しゅはり)
や茶道などで、修業におけるを示したもの。
「守」は、師やの教え、型、技を忠実に守り、に身につける。
「破」は、他の師やの教えについても考え、良いものを取り入れ、をさせる。
「離」は、一つのから離れ、の新しいものを生み出しさせる。
守破離(しゅはり)の意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
私はこの「守」が苦手だ。
初めてのものやこともすぐ、アレンジしたくなる。
で、失敗すること多々あり。
一番よくある例が、料理。
今日は、先日の結婚式の引出物のカタログギフトでもらった鯛飯を炊飯。
カタログギフトに載っていた画像がコレ。で、届いたのがコレ↓
うん、ちっっさな鯛の切り身一切れと、炊き込みご飯のもと(スープだけ)と、鰹節だけ。
画像、盛りすぎでしょう。
というツッコミは置いておいて…
説明書き通りに作ることを試みる。
「米一合に炊き込みご飯のもとを加え、鯛の切り身を乗せて炊飯」
ここで早速キホンを逸脱。
万年ダイエッターなわたしはいつも玄米を食べているので、玄米一合で炊く。
玄米って、精米より吸水が悪いから、普通に炊飯する時も水多めで炊くもの。
この時点で既に、炊き込みご飯のもと1パックに水をどれくらい加えたらいいのやら分からず…
ここは、玄米に早々から時間かけて吸水させておけばいいだろう、と考え、
炊飯の3時間前から吸水させた。そして、吸水用の水を捨てる時、少しだけ残すことで水多め炊きということにした。
炊き込みご飯は具と一緒に炊くから、具から出る水分を見越して水を減らすとも聞く。
だから、玄米だろうと、そんなに必死で水足さなくてもいいやろ、的な。
わたしの次なるキホン逸脱ポイントは…
炊飯器ではなく、キャンプ用鍋を使う。
しかも、初使用。
自宅でキャンプ飯、メスティンご飯とか流行ってるじゃん、やってみたかったの。
普段は1合炊きなんてしないけど、今回は1合炊きなので、
この鍋がジャストサイズ。
初めて使うキャンプ用鍋。
それを、家庭のガスコンロで使用する。
この辺でもう、原理原則もクソもなくなってくる。
↑この鍋はメスティン(四角い、キャンプ用アルミ鍋)じゃないからメスティンとは形も材質も容量も違うけど、ネットではメスティンレシピばっかり見つかるのでメスティンでの炊き方を参考にする。
家庭用コンロだと火力が強く水がとびやすいため、多めに水分を入れるとのこと。
でも、上述の通り、今回の水分問題は既に闇の中(どうすれば正解か分からない)。
ということで無視。
10分「弱めの強火」とか、15分「ごく弱火」とか諸説あるけど、
とりあえず10分「ごく弱火」で炊いてみた。(完全に、カン)
で、10分蒸らした。
蓋を開けてみると…
炊けてる!……ぽいけど、水分普通に残ってるな??
米ちょっと固めだな??
と、いうことで、再度蓋をして弱火5分。
10分蒸らし。
パカーーーン!
炊けた。今度こそ、水分飛んだ!
お米もふっくら、立っている。いい感じ。
と思ってかき混ぜてみると…
ん、なんか、焦げ臭い。
そう、鍋底に真っ黒なコゲが。
追加の5分はやりすぎだったのか。。。
でもまあ、おこげは炊き込みご飯の醍醐味ということで、美味しくいただきましょうか。
冷凍みかんさんは上手に念願かなってキャンプ鍋で炊飯を楽しめました、
めでたしめでたし。
ではなく…
炊飯に失敗し、コゲの香りを感じながら、それでも美味しく鯛飯を食べたとさ、
めで鯛、めで鯛。
これが、わたし流のニューチャレンジへの挑み方。