プロトタイプだって、いいじゃない。

プロトタイプとは、原型・一番最初に形にしたもの・試作品。アイディアやコンテンツが未完成段階でも、とりあえず、アウトプット!

タイプ診断でダイバーシティをとらえる



何かにつけてダイバーシティが叫ばれるこの時代。

多様化の時代。

違いは個性。良し悪しではない。違うのが当たり前。互いを尊重しあいましょう、という時代。

 

小学生のころ、国語の教科書で読んだ

金子みすゞさんの

「わたしと小鳥と鈴と。みんな違ってみんないい。」

 

でも、最近、「あなたは何タイプ??〇〇診断」流行りすぎじゃない??

  • パーソナルカラー診断
  • 骨格タイプ診断
  • 肌質診断
  • どこから太りやすいタイプか診断
  • 睡眠タイプ診断
  • パーソナリティ診断
  • ストレングスファインダー
  • エニアグラム

……今瞬時に思いついただけでも、このくらいはある。

美容・ダイエットから、人間性・価値観・くらし・キャリアまで幅広く。

きっと検索すれば無限に出てきて、「〇〇診断」すらダイバーシティの時代。

 

個性、一人ひとりの違い、と言いつつも

結局、何パターンかに人を分けてとらえようとする流れ。

個性というか、結局グループ分けして複数の人々を一つにまとめようとしている。

これは、ダイバーシティ時代の矛盾なのでは…???と、考え込んでしまった。

 

考えた結果、以下のような結論に至った。

 

個々人のダイバーシティを理解するためには、そのための新たなモノサシが必要。

従来は、デモグラフィック属性(性別、年代、職業、居住地等、いわゆる基本属性)だけで理解(場合によっては、偏見)されてきていた。

けど、デモグラフィック属性だけでは人は理解できない、偏見でとらえるのはよくないよね、という時代になり、いろんな側面から、たくさんの切り口で人をとらえる必要が出てきた。自己理解においても、他者理解においても。

もちろん、一つのモノサシでは人をとらえきれない。だから、複合的にみる必要はある。そのための、無数の〇〇診断。

 

性格診断一つとってもたくさんありすぎて、2つ、3つやると互いの結果で矛盾点が生じる。そう、私たちは一つのモノサシなんかでは測れないのだ。

 

私たちは、タイミングやシチュエーション次第で、自分の中のどんな特性が強く出ているかも、コロコロ変わる。イントラダイバーシティ(=内なるダイバーシティ)とも言う。

 

つまり、「〇〇診断」などで人を何パターンかに束ねようとすることは、個性を尊重するダイバーシティの考え方と一見矛盾して見えるけれど、実はそうではなくて、

ダイバーシティ理解を推進する流れに向かって行っているのだろう。

と、考えた。

 

何より、「〇〇診断」て、わかりやすくて楽しいしね。占いみたいで。